太陽を使わないと、人生の目的を見失う

月は欲求、太陽は目的意識を表します。
月の欲求(願い)を手に入れるために向かうべき場所が太陽(手段)なのです。
しかし、何故か太陽に行けないことで、月と太陽の間で迷子になる。

【新月】は自分の本当の気持ちが見えやすい月です。
【満月】は新月で見えた気持ちが実を結ぶ月。

新月で見えた自分の気持ちを目的意識(太陽)に繋げ、そこへ向かう行動をするから満月で実を結ぶのです。

【新月】は月と太陽が同じ位置にあること。
【満月】は月と太陽が向かい合わせの位置にあること。

そこには必ず太陽の存在があり、月と太陽はふたつでひとつ。

星は自分で使わないと周囲の他者に投影される(他者が使う)

という性質があります。
女性が太陽を使うことに難しさを感じるのは、これまで太陽(主に仕事)をパートナー(男性)に任せるのが当たり前だったからだと思います。
100年程遡れば結婚相手を自分で決める時代ではなく、この頃から結婚が女性の就職のようなものになっていきます。
わたしが10代の頃(20年前)には、女は結婚までの腰掛けで仕事をするみたいな感じがまだありました。
少なくともわたしの周りの大人はそう言っていたので、わたしはそういうものだと思っていました。
だけど、20代前半で様子が変わってきた。
リーマンショックとスマートフォン(IT)の普及辺りからだと思いますが、ただ自分が「大人が言ってたことと違う」ことに気付いただけかもしれません。
何にせよ、結婚するのが当たり前ではない世の中が拡がって来ているのは事実です。
一昔前は離婚なんてあり得ない世の中でしたが、今は離婚するのはよくある事です。
就職難世代が現在20代後半~30代ですから、稼ぎを男性だけに頼れないということもあるでしょう。
従って、もう女性は太陽(仕事)を男性に頼りっ放しに出来るような状況では無いので、女性が自ら太陽を使う必要性が出てきた訳です。
女性が太陽を使うことで、男性も月(家事や育児)を使うことが求められています。

つまり、女性が太陽を使わなきゃいけなくなってきたのは、割と最近の話

人生をより豊かに生きるという意味で、本来太陽は絶対に使わなきゃいけない天体ですが、使う必要性が生じてきているのはまだ最近ということです。

ですから、なかなか上手く使えない人が多くても仕方のないことなのかもしれません。
現在、生き方を大きく変えることが求められている流れの中にありますが、占星術的に言えば「月と太陽の使い方の変化」も、その要因のひとつであると感じます。


これは勿論、水瓶座の時代に入る影響です。⇒ 水瓶座の時代に求められるもの
水瓶座は平等のサイン。
女性は男性に家事や育児を求め、男性は女性に社会的・経済的自立を求める。実際の男性・女性というよりは、星が男女平等を求めるのでそうなるというイメージです。

水瓶座はジェンダーレスサインでもあります。男性性と女性性の調和を意味するサインなので、太陽を使えていない女性は太陽を使うこと(目的意識を持ってものごとに取り組むこと・その目的を見つけ出すこと)が促されているのです。

太陽に行けない理由は、そもそも自分の願いを間違ってる

魂が望まない方向には行けない

風の時代は【自己実現の時代】になります。
もう魂は今世やると決めてきたことをやりたいのです。なのに、自分の願いに向き合えていない人が多い。

※「一生懸命向き合ってるけどわからない」という方には別の記事を用意しています。この記事の最後にリンクがあります。

厳しいことを言うようだけど、女性は「考えてるようで考えてない」「問題解決を望んでいるようで望んでない」人が9割。

友達やパートナー、周囲の人に何か相談やネガティブな感情を吐露した時に、アドバイスをされてムッとする人や「でも」や「だって」と言い訳をする人は要注意です。
それはただ聞いて欲しい・共感が欲しいだけで問題を解決する気の無い証拠です。

結局それも、月の感情(不満や欲求)から太陽の目的意識(どうするべきかを考えて行動に移す)へ行かないから。

「共感」というのも月の領域です。
不満を解消出来ないことへの共感。欲求を達成出来ないことへの共感。
月だけ(女同士)で完結している状態。

だから何も変わらない。

子供をつくる時には必ず男女が必要です。
状況を生み出す場合にも、月(女性性)と太陽(男性性)が必要。
これが創造力(生み出す力)というやつ。


太陽(男性=思考)は、月(女性=感情)に対して「そうなっちゃうのはこういう所に原因があるんじゃない?」「そう思うならこうしたら?」という提案やアドバイスをくれます。
太陽(男性=思考)的には、一緒に問題を解決する方法を考えてくれているにも関わらず、月(女性=感情)は自分を否定されたと思い込んでしまうのです。

誰かに指摘されるというだけではなく、偶然こういう記事を目にするとか。
(偶然じゃないけど。必要だから見せられてる。特に自分で考えることから逃げるひとは他人に指摘されがち。)
太陽を使えていない人・使うことから逃げてる人は、確実に感情がモヤっとすると思います。
だけど、それに目を逸らさずちゃんと自分を省みて、考えて、向き合えるかどうか。
これがまず太陽を使う第一歩。

自分の中の月(感情)と太陽(思考)の関係性が、そのまま男女の関係性に置き換わる。

論理的思考よりも感情を優先しがちな場合は太陽(男性のアドバイス)を受け入れ難いので、そういう女性に対し、恋愛系の記事では“男性は女性にアドバイスをしてはいけない”なんて書かれている訳です。

最も、ここを読んでくれている方は太陽を使えているか使おうとしている人が大半だと思いますが。わたし自身が太陽強めなので、月から出たくない人は、やっぱり自分を否定されてる気がして読みたくないはず。


特に「結婚したい」と思いながら結婚出来ない女性に、月のループ傾向は顕著です。
それは即ち太陽を自分で使うことから逃げている可能性があり、太陽を受け入れないということは、無意識に男性を遠ざけていることを意味する場合があるからです。

或いは、本当に結婚したいと言うより「見栄」とか「焦り」
結婚すれば「幸せっぽく見える」
「みんなと一緒のステージの上に乗りたい」
ただそれだけの理由(これも多分無意識)で婚活してる人は多い。

世間の風潮を、考え無しに自分の望みにしている人は相当数いる。

「みんなが結婚する」は、永久就職や終身雇用と同じ時代の幻想。
自由に結婚相手を選べなかったから、「みんなが結婚」出来ただけです。

離婚率が上がった背景には、恋愛結婚が主流になったからという事実があります。
50年程前を境に、お見合い結婚の割合を恋愛結婚が上回ったようです。
拘束性の無くなった結婚に於いては、個々の男性性(太陽)と女性性(月)の結び付き(男女の歩み寄り)が繋がりの全てです。
水瓶座の象意には「自由」という意味もあります。
我々は結婚に対する自由を得た代わりに、自ら男性性と女性性を上手く調和させる術を身に付けなければならなくなったのです。
時代が変わり恋愛結婚が主流になったことで、結婚することで男性性と女性性の調和(月と太陽=陰・陽の統合)を学んでいた時代から、個人の男性性と女性性を調和すること(月と太陽を自分で使えるようになること)で結婚する時代へとシフトしてきています。
にも関わらず、昔のスタイルを引きずっていることが、結婚したくても出来ないひとや結婚・離婚を繰り返す人(月と太陽の間で迷子になってる人)を増やしているのだと思います。

単純に、自分が星を使えていないと、同じく星を使えていない人しか引き寄せないのです。
類共ですから。そうなると、互いの幸せ<学びの関係性になります。


わたし自身、世間の風潮を鵜呑みにして結婚をしようとしていた時期があります。
何故なら、結婚しなきゃ社会不適合者みたいな雰囲気はまだ少し感じるから。
年々薄れてきてはいると思いますが。
基本、晩婚になりがちな人は月か太陽にトランスサタニアンが絡んでいるので、そういう人程、自分を生きなきゃダメなのですが、体裁を取り繕おうとしていました。
太宰のカオスとトランスサタニアンー「星を人に預けると、人生は狂いはじめる」
でも、やっぱりそんな考えじゃ上手く行く訳なかった。

で、それまで男性に求めていたことを自給自足することにした。

そう決意した時から自分探しが終わりに向かって行き、
何をやっても上手くいかなかった人生が軌道に乗り始めました。

男性に求めているものが多かった時は、自分探し・やりたいことを見つけることも上手く行きませんでした。
全部自分でやると決めてから、スピリチュアルやら自己啓発やら哲学やら占星術も。
色んな知識を詰め込んで、どうすれば人生が上手く行くかを考え続けました。
太陽は蠍座1ハウス冥王星とコンジャンクションなので「自分を生まれ変わらせるための研究・探求」という意味があります。
それはつまり、自分で自分のホロスコープの太陽を使うことでした。

前のブログで使っていた【 il lume 】というサイト名はイタリア語で男性的な光(太陽)を表す言葉。
意図的に付けた訳ではなかったのですが、わたしの研究結果(太陽)を発表する場になっていたのです。

月は太陽で光る
でもそれは他人の太陽じゃない
自分の太陽を使って自分の月を輝かせた時に
月が本来の輝きを取り戻して
そこに“引力(ツキ・運)が発生する”もの

月を上手く使う力も太陽にある。

月の光では地球は見えない

地球はヘリオセントリックで「人生の目的(使命)」を表します。

しかし、月の光では地球をはっきりと見ることは出来ません。
太陽の強い光が、地球(人生の目的=使命)を映し出すのです。

目に見える世界は、必ず目に見えない世界と繋がっています。
もしも太陽(目的意識)が無くなれば、地球(人生の目的)は滅びます。
ホロスコープの太陽を失うこと(自分で使わないこと)は、人生の目的が見つからないこと・それを見失うことを意味するのです。