小惑星キロンとトランスサタニアンー宇宙の記憶の扉を開く鍵

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小惑星キロン(カイロン)とは

基本的に小惑星には、惑星と惑星を補完するような働きがあります。キロンが補完するのは土星と天王星の間。なので、キロンはトランスサタニアンと深く結び付いています。

Chiron小惑星番号2060

傷やトラウマなどの苦手意識を表すキロンは、土星と天王星の間を楕円形に回っており、物質世界(土星まで)と神の領域・精神世界(天王星~冥王星)に、橋を架ける星です。

天王星は遠い所から影響を持ち込んで普遍化する(改革・変革)作用がありますが、普遍化する際に土星(これまでの安定と限界)を打ち破ろうとしてキロンの傷になる

松村潔著「トランスサタニアン占星術」から要約 ※()内はわたしの注釈です。

冥王星が、太陽系の外から宇宙の本質的な影響を取り込み、それを海王星に預けることで「夢や理想」になります。その夢を叶えるために、天王星が現実の変革・改革を促す。

しかし、「挑戦したけど出来なかった」という体験や、不可抗力的に天王星の影響を受けた結果、苦手意識が芽生えてしまうということです。

キロンが司るのは物質世界と精神世界の間

  • 個人天体ー 太陽・月・水星・金星・火星
  • 社会天体ー 木星・土星
  • 宇宙天体ー 天王星・海王星・冥王星

太陽・月・水星・金星・火星の5天体は、個人の性格や能力を読む時に重要視されます。木星・土星は社会の風潮や時代の傾向、天王星・海王星・冥王星は人の力ではどうにもならないような事柄を読む時に使われます。

宇宙天体の3天体をトランスサタニアンと言い、他の天体と違い殆ど肉眼で見ることの出来ない天体です。「目に見えないもの」と深く結び付きます。個人天体の中で、唯一目に見えないものと深く結び付く星があります。それが月です。

月は、トランスサタニアン(特に海王星)の影響を取り込むアンテナやセンサーのような働きをします。

ネプチューン(海王星)は、ギリシャ神話のポセイドンと同一視され、トランスサタニアンの中で唯一地上にある海と地震(地を揺らすこと)を司る神です。海は月の引力で満ち引きをしますが、実際には海王星(海)が月に影響を与えていることのメタファーであると思います。そして月を通して、上にいる我々の心を揺らすのです。

月も苦手意識 (インナーチャイルド) と結び付きますが、子供の頃はセンサーの働きが敏感で、トランスサタニアンの本質的な要求に純粋に応えようとします。よく、子供の頃に得意だったものが天職になると言われたりするのはこの為(※必ずしもそうとも言えない)ですが、まだ子供なのでその要求に応える力が無く、それが傷になってしまいます。しかし、キロンにせよ月にせよ、成長のための課題として”敢えて傷をつくっている”のです。


社会天体と宇宙天体は個人を読む時にはあまり使われないようですが、わたしは、社会天体と宇宙天体も個人天体と同様に扱われるべきだと思っています。

何故なら、個は全であり、全は個だからです。

個人は宇宙(全)と繋がっていて、宇宙は個人と繋がっている。

 Everything in this world is my own mirror.
この世の全ては、自分の映し鏡である。

トランスサタニアンは魂の領域にある個人の本質を取り戻すために必要なものであり、決して個人の外に在る不可抗力では無いのです。

個人の本質を取り戻すことと、夢を叶えることはイコールです。 これを、「自己実現」と言います。 自己実現とは「自分の個性を社会貢献に繋げ、その結果として夢や理想を叶えていくこと」です。


社会天体・宇宙天体が個人を読み解く時に使われない理由は、動きが遅いので同天体・同サインを持つ人が多くなり、誰にでも当て嵌まってしまうからだそうですが、ひとりひとりハウスも違えばアスペクトも違う、度数が一度違えばこれも違いが出てくる。

なので、社会天体・宇宙天体も十分個人の能力や性質として使える、というより、これからの時代に於いて、個人の能力(個人天体)と同様に扱うべきものだと思います。

それは、個人天体として使われない天体にこそ、本来の個性、本来自分が持つ才能を余すことなく発揮するためのトリガーがあると感じるからです。そして、自身が持つ本来の能力を発揮することが、自己実現を達成し、夢や理想を叶える力となるのです。

しかし、社会天体と宇宙天体の間には、簡単には埋まらない空間があるのも事実です。


※画像クリックで拡大出来ます

それは、物理的な社会と宇宙をイメージするとわかりやすいと思います。

社会は、地上に存在する人の営み・暮らし、手の届く場所にある日常。
宇宙は、雲の向こうの大気圏の外、地上から遠く離れた場所にある非日常。

地上と宇宙の間には、大きな空間があります。

天と地のには(そら)があり、これは即ち、仏教で言われるところの(くう)でもある。

物質世界は精神世界の投影ですから、占星術的にもこの間には”大きな空間が存在する”ということになります。それが、社会天体と宇宙天体の間、夢や理想(魂の願い)と現実の齟齬 、物質世界と精神世界の壁です。

これを埋めるのが、キロン。

二極化やアセンションとは、つまりこのことです。

キロンを超えて天に昇るか、キロンを避けて地に留まるか。

これからの時代は個性や才能が重視される時代ですから、キロンを昇華して本質的な自分を取り戻せる(アセンションする)ひとと、そうでない人で差が生じるであろうことを表すものです。


最初に、 “天王星は遠い所から影響を持ち込んで普遍化する(改革・変革)作用がありますが、普遍化する際に土星(これまでの安定と限界)を打ち破ろうとしてキロンの傷になる “トランスサタニアン占星術 [ 松村 潔 ]と説明しました。

つまり、天王星による改革がスムーズに行われない原因になるものがキロンなので、キロンの傷を克服することで、土星の安定が天王星によって改革され、人生が変わり、その先の夢に到達するということを意味します。

一言に夢や理想と言っても色々あるかと思いますが、ここで説明しているのは手の届く範囲には無いように見える大きな夢や理想、簡単には達成出来ないであろう目標のことです。その夢を叶えるためには、キロンの克服と、もうひとつ、目に見えないものや不確かなもの(主に自分と未来)を信じる力が重要です。

天王星が司る「未来」海王星の「夢」冥王星の「不可能を可能に変えること」全て、不確かなものです。


目には見えず、実現するかどうかの確実性が無いもの(未来や人の感情など)と対峙する時、不安や怖れを感じます。

それでも、そこに力を注げるかどうか。
それは、未来と、自分を信じることが出来なければまず越えられない壁なんです。


キロンを克服し、天王星以遠の星との空間に橋を架け、影響を取り入れること。これが、「トランスサタニアンを使えるようになる」ということでもあります。

この橋が架かっていないと、それは遠くからの不可抗力になります。

キロンは「才能の在処」を示す

天王星には「才能」という意味もあります。キロンの克服によりここに橋が架かるということは、潜在的な才能の開花を意味するものでもあります。

小惑星キロンの名の由来であるギリシャ神話のケイローンは、才能に満ち溢れた賢者の名です。争いに巻き込まれて傷を負い、不死身であるケイローンは死ぬことも出来ず、苦痛に耐え続ければならなかったために、不死身の能力をプロメテウスに譲って死を選ぶという神話から、傷の方が大きくフューチャーされています。

「死」とは、物質世界と精神世界を繋ぐものでもあります。「傷を克服し、生まれ変わったような変化を遂げること」これが才能を開花させるというメタファーであると考えます。

ケイローンという賢者に刺さった矢を昇華し、才能を取り戻す。


40年間、断続的にキロンと天王星のオポジションが形成されていたため、多くの人がこのアスペクトを持っており、人生に変化を起こしたり、才能を発揮するためにとても重要な星になっていることが分かります。

このアスペクトが無かったとしても、天王星を上手く使えないことによってキロンの傷になるため、才能を発揮するためには避けて通れないものであると感じています。


自身の革命の鍵(キロン)を知る

「人生に変化を起こすためには天王星を使う」と言われますが、天王星はトランスサタニアンですから、使おうと思って簡単に使えたら人生を変えたくて悩むような状況には陥りません。

天王星を使うためには、キロンという鍵が必要です。

全ての人が、個性と才能を発揮することを促される水瓶座の時代。水瓶座のルーラーは天王星ですから、キロンはこれからの時代に於いて天王星と共に重要な役割を果たす天体になると思います。


「才能の発揮」や「潜在能力の開花」に必要になるポイントをリーディングしています⇒潜在能力開花トランスミットリーディング©