<キロンの読み方>ハウス・サイン別のキロンの解釈とキロンを克服する方法

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キロンを克服する方法
<キロン×ハウス・サイン・天体>解釈
ケーススタディ

キロンの傷は、克服すると「才能」になります。小惑星キロンについての詳しい解説はこちらの記事をご覧下さい。


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※ハウスは出生時間がわからないと出せません。こちらのサイトではキロンはカイロンと表示されます。
すべてにアスペクトラインにチェックを入れないとキロンのアスペクトは表示されません。

キロンの傷を見る

キロンが入室するハウスだけでなく、キロンがハードアスペクトを取る天体が入るハウスも傷になります。

ソフトアスペクトやマイナーアスペクトでも傷になる印象ですが、ハードアスペクトよりは比較的乗り越えやすかったり、苦手ではあるけれども本人はそこまで深刻に考えてはいなかったり、でもトランシット天体の影響で時々深刻になってみたり、という感じ。

キロンのあるハウスと、キロンとハードアスペクトを取るハウスが、才能を発揮するために克服するべき重要なポイントです。

カスプ付近にキロンやキロンとアスペクトを取る天体がある場合は、どちらのハウスも重要になります。

キロンとソフトアスペクト、マイナーアスペクトを取っている天体が入っているハウスも補助的に見ると総合的にどんな傷を抱えているのかが見えてきますが、全部見ると傷だらけになります(笑

キロンとのハードが多いひとは傷と引き換えに才能の種をたくさん持って来たということ。種を種のままで終わらせない。才能を開花させるために、キロンとしっかり向き合いましょう。


①キロンのハウスとサインの傷が主体になる傷です。

下に一覧がありますので、キロンのハウスとサインの項目を確認して下さい。

この主体になる傷が、キロンとアスペクトを取る天体の傷をつくります。

一覧から天体の項目を確認します。

キロンとアスペクトを取る天体は、ハウスの力を使おうとする時にサインの影響によって、天体の傷になると読みます。よくよく考えたらハウスとサインの基本的な解釈をブログに載せていないことに気が付きましたので、これはそれなりにハウスとサインの知識のある方限定になるかもしれませんが、ハウス→サイン→天体の順に読むと「どんな影響によってその天体の傷が形成されるのか」が分かります。

キロンを克服する方法

キロンを克服するためには、キロンを積極的に使うことが重要です。 小惑星キロンの名の由来であるギリシャ神話のケイローンは、才能に満ち溢れた賢者の名ですから、 やってみると意外に出来たりするのもキロンの特徴です。

「苦手意識」という壁は、高いけど脆くて見掛け倒し。

壊そうと思って一歩踏み出してみると、思ったより簡単に壊れたりするし、苦手だったことが楽しくなったりします。


③下記一覧の (矢印)が、克服するために取るべき行動です。

サイン→ハウスの順に矢印の欄を読んで下さい。

主体的なキロンの傷を克服するには、キロンがアスペクトを取る天体を使うこと。キロンがアスペクトを取る天体の傷を克服するにはキロンを使うこと。

各天体の使い方は星を使うための<ハウス×天体><ハウス×星座>解釈を参考にして下さい。

<キロン×ハウス・サイン・天体>解釈

キロンの傷は既に克服している場合もありますし、意識と無意識の間の天体なので意識化出来ていない場合もあります。
ハウス×サインの性質や他の天体とのアスペクトで表れ方が変わるので、箇条書きになっている項目が全て当て嵌まるものではありません。
数多くある解釈の一部です。

自分自身に関する傷

  • 意志や信念といった自分を揺るがないものにする軸になるものが無い(弱い)
  • 他者や状況に流されやすい
  • 自分が何をしたいか、どうしたいのかがわからない(自分の選択に自信が持てず迷いが出やすい)⇒意思決定力不足
  • 積極性に欠ける所があり、自己コントロール感を失いがち
  • 自分と向き合うことが苦手
  • 存在意義を見出せない

『自ら人生を切り開いて行こうとする気持ちの弱さ』として出ることが多いですが、天体の配置によっては「自らの想いを貫こうとし過ぎる頑固さ」として出ることもあります。

どちらにしても“行動をフィードバックすることで自分がどうしたいのか・どうするべきかに答えを出す”ということに課題があります。
自分の想いを行動に移したらそれで終わりではありません。
行動とフィードバックを繰り返す(ふるいに掛ける)ことで不純物が取り除かれるからこそ「真(芯)の自己=真の気持ち・真に進むべき道」というものが見えて自己理解や自己の確立へと至るので、自分の気持ちは(仮)として、まずは行動することが大切です。

1ハウスや牡羊座にキロンがある方が陥りやすいパターンと、それを脱するために意識するべきポイントについて“太陽が表す自分自身(目指すべき自分の在り方)”を獲得するために必要なことで解説しています。

自己理解を深める(ことで自己を確立する)

才能(能力)と豊かさに関する傷

  • 自分の才能(能力)に自信が無く、自己評価が低い
  • 自分の力でお金を稼ぐことに難しさを感じる
  • 経済的な豊かさに関わるコンプレックスやお金に対する苦手意識
  • 良くも悪くも他人と自分を比較しがち

⇒ 自身の才能を見出し、発揮する

知的好奇心(コミュニケーション・学び・創造力)に関する傷

  • コミュニケーションの行き違いから、自分の考え方に自信が持てない
  • 知識や技術(スキル)を身に付けることへの苦手意識
  • 知識量が少ない、又は偏っていることによる創造力(想像力)の欠如

⇒ インプットの量を増やす

家族や社会との繋がり・自分の居場所・内面に関する傷

  • 幼少期の家庭環境や自身が親になることによって出来た傷
  • 家や学校・職場など人生の大半を過ごす場所に居心地の悪さを感じ、居場所を見出せない
  • (傷付くことを恐れ)他を受け入れない
  • (周囲の影響によって)変化することへの怖れ
  • 成長欲求の欠如

人は傷付くことで成長し、強くなるもの。

⇒ (傷付くこと・成長することを受け入れ)自分の殻を破る

自己表現や楽しむこと・恋愛に関する傷

  • 自信を失うような経験により、自分を表現することへの苦手意識が形成される
  • 人を愛することで出来た傷
  • 幸せになることへの怖れ・幸せになってはいけない、又はなれないと感じる

⇒ (自分を自由に表現するために、好きなことを)楽しむ

人に貢献すること・自己犠牲に関する傷

  • 誰かのため、仕事ため、自分以外のものへ貢献することによって自分が犠牲になる
  • 自分の気持ちを尊重することに罪悪感を感じる
  • 自分の意見よりも人の意見に従いがち
  • 「誰かのために自分を犠牲にする」ということへの苦手意識(自分を犠牲にしたくない)

⇒ (自分を尊重することで自分の中の豊かさを増やし、好きなことや得意なことで)人に貢献する

人間関係・他者や世間とのバランスに関する傷

  • 人と関わることで傷を負った結果、いわゆる人間嫌いになったり、他人への興味が欠如する
  • 人に好かれることや嫌われること、人と深く関わることに苦手意識
  • 人との距離感の取り方・保ち方がわからない(近すぎたり遠すぎたり)
  • 世間体を気にする
  • 八方美人

金星の美意識とは、シンメトリーである。

金星が恋愛の傷として表れるのは、男性性と女性性のバランスの崩れから来るもの。

⇒ (自分なりに上手く人と関わることの出来る距離感や方法を見出して)人と繋がる

“受け取るもの”や自己変容に関する傷

  • 自分に原因が無いと思われるような事象による傷
  • 運が悪いと感じたり「何で自分ばかりこんな目に合うのだろう‥」と感じる
  • 人への想いが返って来ないと感じる
  • 受け取ったものへの感謝が足らない(欲しがるばかりで人に与えない)
  • 努力が報われない
  • 自己認識力が低い
  • 自分を変えることが出来ない

なかなか解釈の難しいハウスですが、個人的には“鏡の法則のハウス”だと思っています。

『自分の身に起こる出来事から自分に必要なものを察する力が弱い』という形で出ることが多いです。
8ハウス関連の事象は一見すると自分には何も非が無い様に思えることが多いため、自分を変えるということに意識が向きづらくなります。
“自分の中の何がその結果に結び付いているのか”をしっかり見極めることが大切です。

やりたいことを仕事にするためには、8ハウスへの理解を深める必要があるの記事の中で8ハウスを詳しく解説しています。

蠍座は性とも結び付けられますが、性に関する傷というのは男性性(与える・能動)と女性性(受け取る・受動)のバランスが崩れていることによるものです。
関連記事:太宰のカオスとトランスサタニアンー「星を人に預けると、人生は狂いはじめる」

(自分の身に起こる出来事から自分に必要なものを察することで)変容する

探求心・自分の能力を高めることに関する傷

  • 自分にとって難しいこと・わからないことへの理解を深めることに抵抗を感じる(難しいと感じるとすぐに諦める)
  • (失敗や困難・変化などを恐れ)挑戦することに苦手意識
  • 自分の考え方が間違っていると感じる(知識の追求不足によるもの)
  • 探求心の欠如

⇒ (知識を探求することに挑戦し)自分の能力を高める

社会的立場や目標達成に関する傷

  • 目的に向かって努力をすること、社会的に認められる立場になること、又は既存の社会的立場から抜け出すことに難しさを感じる
  • 仕事に関わるコンプレックス
  • 意欲や向上心の欠如
  • 努力しても報われないと思いがち

⇒ (目標に向かって)地道に努力をする

集団(凝集性)と個性に関する傷

  • 集団に馴染めないこと、又は集団に依存することで出来る傷
  • “所属”することへの苦手意識
  • 集団に於いて個性を発揮出来ない、又は個性を発揮することに消極的
  • 積極的に個性を発揮するも上手く表現出来ず、輪(調和)を乱しがち

⇒ 個性を発揮する(ことで集団と調和する方法を探す) ※水瓶座の時代はこれが大切になります。

“目に見えないもの”に関する傷

  • スピリチュアルなことへの苦手意識、又は依存
  • 目に見えないものや不確かなもの(人の感情・未来etc)を信じることが出来ないので疑い深い→リアリストになる場合も
  • 夢や理想を追いかけることに難しさを感じる(夢や理想は叶わないものだと(無意識に)思っている)
  • プロセス構築力(自分の力でものごとを実現する力)に欠ける→成功体験の欠如
  • 精神力(耐え忍ぶ力)の不足
  • 漠然とした不安や恐れに駆られる(エンパス)
  • 自分で自分を変えていくことに難しさを感じる

⇒ (目に見えないもの(未来)を信じることで人生に希望を持ち)自分を変容させる


ケーススタディ

キロンを使ってこのブログを書いているので、わたしのホロスコープを例にしてみます。

[キロンの傷]

9ハウス・双子座のカスプにコンジャンクションしています。カスプにコンジャンクションしているので、8ハウスの影響も加味します。「知識を拡げ、能力を高めることに苦手意識があるため、与えることが出来ずに受け取れない」となります。これが主体になる傷です。

キロンは2ハウスのカスプ付近にある射手座の天王星とオポジション、5ハウスの魚座の木星とスクエアでTスクエアを形成しています。

  • 才能や創造性を発揮しようとする時に、自分の能力を高められずに個性が活かせない(個性に傷を負う)
  • 自己表現しようとする時、自分を変容させる力の不足によって能力を活かせない(自分の能力に傷)

このどちらも、主体になる傷の知識不足・能力不足、つまりは勉強不足によるものということです。ここでの解釈は上記の一覧を元にした一例です。天体やサインの意味は多岐にわたるため、様々な解釈が出来ます。

5ハウスの魚座の木星は「自己表現しようとする時にスピリチュアルな概念を拡げていくことに抵抗がある」とも読めます。

実は、占星術をやっていながらスピリチュアルへの抵抗があります。しかしそれはスピリチュアルな概念への抵抗ではなくて、スピリチュアルの雰囲気とそれに付随する世間の風評と言いますか「一般的には受け入れられないもの」ということをよく理解しているからです。それと同一視されることに抵抗があります。これはキロンとのソフトアスペクトの方に現れていて、ASC天秤座とトラインなのでアイデンティティーの世間体が気になる訳です。

[キロンの克服方法]

前述したわたしの主体になる傷の克服方法は、9ハウスカスプの双子座なので「インプットの量を増やすことで自分の能力を高め、人に与えられるものを増やしていく」となります。

因みに、2ハウスには水星と土星があり「努力して学べ。それがお前の才能を引き出す」となります。

星を使うための<ハウス×天体><ハウス×星座>解釈を元にキロンとアスペクトを取る天体の克服方法を見ていくと、

  • 向上心を持って自己を高め「出来ない」という意識を「出来る」に変えて、才能や創造性を発揮することで個性を確立する
  • 自己表現をすること・自分が良いと思ったものを押し出していくことで人生の可能性を拡げる

スピリチュアルへの抵抗感は、既存のスピリチュアルな雰囲気を覆しロジカルな概念を組み込むことで解消しています。こちらはソフトアスペクトなのでそこまで困難は感じませんが、これも主体になるキロンの克服(スピリチュアルな知識のみではなく他の知識を増やした)からこそ出来たことだと感じます。


過去を振り返ると、20代、何をやっても上手くいかなかったのは、知識不足・能力不足だったと今ならわかります。上手くいくようになったのは、キロンを使うことで学ぶことの楽しさを知ってからです。なので、しつこくキロンのポテンシャルをお伝えしている訳です。

キロンは、宇宙の記憶の扉を開く。


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