“目標を持つ”ことの意味を正しく理解することで、自らの可能性を引き出す

“大きな目標を持つ”上で最も大切なことは“目標を達成すること”ではありません。

※詳しくは後述しますが、小さな目標は達成することに意味があります。

ですから、目標を達成出来ずに悩んでいる人・目標がなくて悩んでいる人は“目標を持つことの意味”を正しく理解することで、どうすればその悩みを突破出来るのかが見えてくるはずです。


成功者の言葉からの考察

多くの成功者は「目標は必要ない」と言います。
しかし、成功者の多くは「目標を持って何かに取り組んだ人」です。
にも関わらず、成功した人は「目標は必要ない」と言います。

「目標は必要ない」と言う人達に共通するのは


この3つが揃っている人が多いです。

やりたいことを見つけている人は、【目標を持ってそれを達成するために試行錯誤をしている途中で“何か”が見つかっている】のです。

「目標は必要ない」と言う人が言いたいのは「目標を達成すること(ゴール)ばかり見ていると、この“何か”を見落とすよ」ってこと。

億以上稼ぐような人になってくると、目標を持ってそれを達成するよりも③の“別の道”の方に多くの可能性が眠っているから「目標はいらない」という言い方をしたりします。
(このレベルの人はやろうと思ったことを実現するとか当たり前だし、結果が見え過ぎていてつまらないらしい)

要はこの③の“別の道”、即ち“未知の可能性を開く”ことが重要なのです。


こーゆーのって逆説的なんですよね。
自分が目標持ってやって上手くいかなかった。
けど成功はしてる・自分の道を見つけてるから「目標は要らない」って結論に至る訳です。

で、成功者は目標いらない派が多いんですけど、そこに至る過程を見ると「目標は要らない」っていう人の殆どが過去に目標を持って物事に取り組んでるんですね。

なので、わたし個人としては目標は持った方がいい派なんですけど、それは『その過程で“何か”に辿り着くよ』ってことが言いたいからです。

要は、“起点から見るか結末から見るか”という視点の違いです。

1.大切なのは目標の有無ではない

“未知の可能性を掘り起こせるかどうか”が重要なのです。
なので、成功している人は「目標を立てて一つのことに集中するよりも、色々なことに挑戦しろ」と言う人が多いです。
そして、その可能性同士を掛け合わせていくことで更に可能性を生み出していく。
ホリエモンの言葉を借りると多動力です。

2.目標をゴールにしない

ゴールは新しいスタートでしかありませんから、そもそもゴールなんて無いんです。
目標を達成することで、はじめてそれに気付きます。
達成した喜びは束の間で、その先にも途方も無い道が続いていることを思い知らされる。
目標を達成することで目標を失った喪失感とか「目標達成してもこんなもんか‥」とか。
そうなると「あれ‥目指すとこ間違えたのかな‥」ってなったり。
案外そんなもんです(笑
(そうじゃない人もいるかもしれないけど)

でも、勿論人生のレベルは上がります。
目標は所詮通過点なので、チェックポイントくらいの感覚で設定するのが丁度いい。

3.常に新しい可能性を開いていく ⇦ 最重要ポイント

目標はあくまでも過程であり重要なのは可能性を拡げることなので、目標を持つか持たないかは“どちらを選べば自分の可能性を拡げて行けるか”で選択する。

対策

行動はしているけど目標を達成出来ずに悩んでる人 ⇒ 上手くいかないのであれば、一つの目標を達成することに固執せず他の可能性にも目を向ける。
寄り道に目標達成の手掛かりが眠っていることもあります。

大きな目標があるのに行動出来ない人 ⇒ 小さな目標を設定する。
但し、小さな目標に関しては達成することでモチベーションの維持や自己肯定感を高める(自信を養う)ことに意味がありますので、“達成出来る目標”を設定し“確実に達成していく”必要があります。

※言葉にする時に「〜したい」となる場合、行動に結び付かない可能性が高くなります。
やりたい気持ちがあるのに動けない場合、無意識下では覚悟が決まっていない・心の奥で本当は違うことを望んでいる等、潜在意識と顕在意識の矛盾が発生している可能性があります。
「〜する」「〜やる」という言い切る形になっていると、潜在意識と顕在意識がイコールになっていて、しっかり目標を目指している(行動が伴う)状態と言えます。

目標がなくて悩んでいる人 ⇒ 目標は可能性を拡げることに目的があるので、目標がなくても動けるのであれば敢えて必要はありません。
但し、目標がないことで動くことが出来ない(何をすればいいかわからなくなる)のであれば、こちらも小さな目標を設定することで行動を起こし、可能性を拡げましょう。
「今よりもう少しこうなったらいいな」程度のもので構いません。

目標は持たなければいけないものなのかと疑問に思っている人 ⇒ 現状から抜け出すことから逃げている可能性が高いです。
そもそも現状に不満がない人からは、そんな疑問は生まれないからです。
無意識下では、目標を持って何かに取り組むことで現状から脱しなければならないことに薄々気付いていて、意識的に自分を納得させようとしている状態です。

占星術の観点からも人は常に進化・成長を求められていますので、最低限階段を一段だけでも上がるくらいの気持ちがないと、同じ状況のループになります。
それでもいいと思える人以外は、ほんの少しでいいので向上心を持つということは必要かと思います。

現状維持は、後退である。

という言葉を多くの偉人が残しています。

本気で目標が必要ない人とは、目標なんか無くても自然と何かを学び、挑戦し、ほぼ無意識で可能性が拡がっていく人です。
学ぶこと・挑戦すること・可能性を拡げて行くことの価値や素晴らしさを身を持って知っている人は、自然とそれをします。

⇧成功者はここを取り上げて「目標は必要ない」と言うので、参考にする側としてはそもそもそれが難しいこともあります。
そこに成功体験(体験することで、それが自分にとって良いものだと理解すること)が伴わない内は「大変そう」とか「難しそう」「自分には出来ない」「上手く行かなかったらどうしよう」というネガティブなイメージの方が上回るからです。

なので、まず小さな目標でいいので達成することで成功体験を得ることを推奨しています。小さな成功体験の積み重ね、これはかなり大きいです。
筋トレとか片付けで人生変わると言いますが、これも出来ないと思ってたことに挑戦して達成するっていう成功体験を経験することが自信に繋がるから。
自信を得られるだけでなく、それに付随する様々な効果も同時に得られます。
これを繰り返すことで、成功者が言う状態に至ります。


因みに、“出来ない自分を認めること”には2種類あって『出来ないことを認めて、出来るようにするための方法を学んで実行する』これが一番大きく可能性が開けていく方法です。
それでもどうしても他の人と同じようには出来ない部分=本質⇦これは才能になる部分なので『自分なりのやり方を見つける』
この2つのプロセスが“本当の自分”に戻るプロセスです。

“出来ない自分を認めること”は、決して「変わらなくていい」という意味ではない。
そうは言っても結局本質は変わらない訳ですが、“変わろうとすること”は“変わらない自分という本質(本当の自分)”を見つけることなんです。
変わろうとすることで変わらない部分が残って、やっとそれに気付く。

自分の“本質(変わらない部分)と性質(変えられる部分)”を整理整頓するようなイメージです。
“性質”は変わる努力をすることでプラスに変換し、“本質”は上手い落とし所を探す。


“目標を持つ”と言うと“一つのことに全力で取り組んで結果を出し目標を達成する”ことをイメージしてしまいがちですが、それはパターンの内の一つに過ぎません。
自分のタイプを見極めることが大切です。

“旅行”に置き換えて考えるとわかりやすい

きっちり計画を立て過ぎて偶然を楽しむ余裕が無いのもつまらないし、かと言ってノープランだとグダグダで終わることもある。
でも中にはきっちり計画を立ててもノープランでも遊び尽くせる人もいる。

わたしは目標(目的)がないと動けない人なので、ノープランで旅行に行くと間違いなくグダグダになります。
かと言って計画を立てた所でまずその通りには行きません(笑
なので、ある程度余裕を持った計画を立てつつ、面白そうなものがあったら行ってみる。
というスタンスを取ります。

人生の目標の立て方もこれと同じ方式です。

そして「何となくここ行きたいな」くらいだと、高確率で「時間ないし行かなくてもいっか」とか「疲れたし、ちょっと遠いから後にしよう」とかってなります。
「ここは絶対行く!」って所しかちゃんと行かない。

自分の旅行のパターンから、人生計画の立て方を考えてみるのもいいかもしれません。