先日、僕は、死なない。 全身末期がんから生還してわかった人生に奇跡を起こすサレンダーの法則というステージ4の全身末期がん(肺がん)と診断された著者が奇跡的に生還するまでの記録を読みました。
以下は著者である刀根さんが出会う、同じく末期がんから生還された寺山さんの言葉。
がんは自分が作ったことを素直な気持ちで認めることができたとき、治っていく道が見えてきます。
人が治った方法を真似しても、決して治っていきません。
作り方はあなたしか知りませんから、治し方もあなたしか知らないのです。
自分の内に住んでいる本当の医師である自然治癒力を、どうか活性化していってください。
自分のがんを治した経験のない医師の指示は受けないほうがよいでしょう。
自分の信じる道を歩んで、完治してください。きっと治ります。
これって、人生そのものへの向き合い方と全く同じだなと思いました。
著者の刀根さんは、月の『生きたい』という欲求から太陽の『生きる』という目的に向かって、そのために何をするべきかの情報を集め、片っ端から実践しました。
末期がんから生還した人の本を読み漁り、実際に会って話を聞き、少しでもがんに効くと聞けば実行する。
ありとあらゆる可能性に手を伸ばし、その効果を確かめました。
これは月〜土星のプロセスです。
月(願い)⇒太陽(目的)⇒水星(情報収集)⇒火星(行動)⇒木星(結果が出なくても負けない精神力)⇒土星(繰り返す力)
※本来は水星と火星の間に金星が入るので、楽しみながら目的を達成する手段を取るのがベスト
ステージ4と診断されると2ヵ月くらい無気力状態になってしまう人が多いそうです。
現実を受け入れるのに時間が掛かるのでしょう。
しかし、刀根さんは現実は受け入れても『死の宣告』は受け入れなかった。
死の恐怖と運命に葛藤しながらも、がんに立ち向かいます。
彼は診断されてすぐに、生きる道を模索し始めました。
病気に限らずですが、人は何かこう自分に直接原因が無いように思える部分で悪いことがあると、他人とか運命とか“自分以外の何か”のせいにしてしまうことがあります。
わたしも昔はそういう所がありました。
太陽・冥王星合でそれなりに人生ハードモードなので、悪いことを何かのせいにしたかったんだと思います。(自分に原因があるんだけど。)
スピリチュアルでよく言われる「自分の人生は自分で選んできた」ってやつ、さらっと納得出来る人はそんなにいないと思うんですよね。
こんな人生を自分で選んで来たなんて、認めたくない。
だけどそれを変えるには、途轍もなく大きな何かー運命みたいなものに逆らわなければならない気がする。
それを自分の責任として受け止めるって、簡単じゃないです。
運命って、変えられない(様に見える)から運命って呼ぶような類のものです。
(実際は変えられるけど。)
それと戦う覚悟って、かなりエネルギー要ります。
でも、全部受け止めて、何かの所為にしない。
じゃないと運命みたいな大きなものに限らず、結果は変えられない。
しかし、あらゆる手を尽くしても全身への転移は止まらず入院することになります。
彼は一つ、忘れていたんです。金星(楽しむこと)を。
入院中は音楽を聴いたり、お見舞いに来てくれる人との会話を楽しみました。
それまで可能性に掛けて行動ばかりしていた刀根さんが、何もかもやり尽くして何もしないことを受け入れた時、運命の歯車が別の軌道に乗り始めたのです。
徹底的に抵抗し尽くしたからこそ、徹底的に叩き潰された。まだ他のやり方があるとか、あれを試していなかった、などの言い訳や逃げ道が全くなくなったからこそ、僕の強固でしつこい自我(エゴ)が完全に白旗を掲げた。
サレンダー
人の意思で動かせるのは土星まで。
その先の天体を使うためには、自分に出来る限りのこと(土星まで)をやり切る。
やり切ったら、トランスサタニアンの影響(神の審判)を受け入れること。
これがサレンダーと言われるものです。
トランスサタニアン(天王星・海王星・冥王星)は神・宇宙の意思ですから、こちらから動かすことは出来ません。
その影響を如何にプラスに持って行くかが“トランスサタニアンを使う”ということになります。
やれることがあるのにやろうとしなかったり、そこで辞めてしまうのは【怠慢・諦め】
「やれることはやり切ったので後はお任せします」という状態が【手放す・委ねる】
サレンダーとは、詰まる所『やり切ること』なのです。
最初から自分で動かずに委ねてしまうのは、ただの人任せや神頼みでしかありません。
それを手放すとは言いませんよね。
そもそも、掴み取る行動をしていないのだから。
土星までは【想いを実現しようとする生き方・行動】が求められ、トランスサタニアンの領域では【起きる出来事を受け入れる生き方・姿勢】が必要になる。
【想いを実現しようとする生き方・行動】を経由しない【起きる出来事を受け入れる生き方・姿勢】は、良い結果を生み出しません。
これが“引き寄せの危険性”というやつだと思われます。
自分ではなく“何か”の力に頼って良い出来事を引き寄せようとすると、(主に)トランスサタニアンの洗礼を受ける。
引き寄せで有名な「ザ・シークレット」の指導者ジェームズ・アーサー・レイはイベントで参加者に断食をさせた結果、3名が死亡し逮捕されています。
「アンジェリカ引き寄せ得意〜♡」と言っていた道端アンジェリカさんはその後、病気になったり夫が逮捕されるということがありました。
このように、引き寄せで悪い方に行くという話は結構よくあります。
これは引き寄せの法則が間違っているということではなく、使い方の問題だと思います。
借金みたいな状態になるのだと思う。
(自分の内側の)星は願いに対して忠実に働きます。
でも、その願いを叶えるための星が使えていなければ(達成出来る力が足りなければ)、まず、その力を身に付けるための試練(借金しない方法の提案)をくれる。
それは“お願いが叶った顔をして”やって来ることもある。
じゃないと試練、スルーされちゃうし。
その試練を受け止めて自分を成長させていくことが出来ると、内宇宙とか内在神との信頼関係が出来上がって何かに助けられている様な運が良い状態になる。
現実的な言い方をすれば、自分自身の頑張りとか自分の力(努力して結果を変えることが出来る自信)に対する自己信頼だと思います。
「これだけやったんだから大丈夫」「どうなっても悔いは無い」とか「何が起きても超えられる。だって何度もそうして来た」という自信(=自己信頼)
“やり切る”と、結果に結び付かなくても最終的には清々しいし、気持ちが良い。
完敗は後を引かない。気持ちも上手く切り替わる。
“自分がやった”からこそ得られる安心感。
金メダルを取るようなアスリートがゾーン(宇宙と繋がってる状態)に入りやすいのは、自分の努力に対する信頼があるからなんじゃないかなって思います。
それまで練習してきたこと、やってきたことを信じて目の前の試合(自分のやるべきこと)に集中することで、よく言われる“今ここ”という状態に入り、結果が天に委ねられる。
正確には“信じる”という意識すらないと思う。
“信じる”は“信じたい”の裏返し。
真に信頼している状態に、信じるという概念は無い。
これもよく言われる“既にそうなると知っている”っていう状態。
勿論「潜在意識下で」という意味です。
但し、この境地に辿り着くまでには意識的に自分を信じて頑張ることで自己信頼を獲得していく必要がある。
これはもう頭で理解出来ることでは無いと思います。
スピリチュアルは体験しないとわからないことばかり。
引き寄せで意図的にそんな状態を作り出すことは、個人的には不可能だと思っている。
つまり、引き寄せの正体は努力をベースにしたものだということ。
わたし自身、何かの所為にしていた頃は運が良いと思ったことはありませんでした。
寧ろいつも何かに邪魔されてるみたいな、何をやっても上手くいかなくて、何でこんなにも運が悪いんだろうと思ってた。
(そりゃそうなの自分の責任から逃げてるから。)
でもだからこそ、余計に何かの所為にしてしまう。
だけどそれを受け入れて自分を成長させられた後、今では運が良い方だと思える。
結局は、自分の努力が必要。
(当たり前と言えば当たり前なんだけど‥これも努力が足りない・出来ない自分を認めるのが嫌だったって今なら分かる。)
運も実力の内とはよく言ったもんだと思う。
刀根さんは分子標的薬のアレセンサというお薬で回復されたのですが、適合率が低く、肺がんでは適合率が僅か4%だそうです。しかし、適合すればよく効くという薬。
最初に行った病院では、アレセンサが使えるかどうかを調べると言っていたのに調べてもらえていなかったということが後々判明します。
適合率が4%しかないという事実と2ヵ月待っても返事が来なかったことで、刀根さんは「適合しなかったのだ」と解釈したようです。
ですが、刀根さんは諦めずに色々な方法を探しました。
その過程で出会った方に再検査を勧められ、別の病院で再度検査をしたところ、適合という結果が出ました。
『生きたい』という強い意志を持って行動を起こしたから引き寄せた奇跡であって、もしも最初から諦めていたら(受け入れるとか委ねるという姿勢だったら)起こり得なかったことです。
遠回りをさせられたのは、刀根さんにとってその過程で学ぶべきこと・気付くべきことがあったから。
刀根さんは頑張り過ぎの傾向があったので、受け入れるということを学ぶ必要があったのでしょう。
アレセンサはがんを抑える薬であって治す薬ではないんだそうです。
しかし、刀根さんは寛解します。
奇跡は軌跡
奇跡ってただの軌跡なんですよね。
奇跡を信じて、自分が何をしたかという軌跡が奇跡を起こすだけ。
自分でものごとを動かそうという意思を持ってやるべきことをやり切ったら、後は手放し、天に委ねる。
抗い、受け入れ、超える。
上手くいかない責任を自分のものとして引き受けて、それに全力で抗うこと。
結果がどうこうじゃない。
魂が求めるのはあくまで進化(神化)・成長だから。
やれることをやり尽くして成長出来た時、新たな道が開かれ人生の軌道が変わっていく。
軌跡が変われば軌道が変わる。
ある条件を満たしながら点が動いた時に出来る図形を幾何学で【軌跡】と言います。
その図形を数学で計算する時【軌跡を求める】と言います。
ある条件を満たしながら動く点とは天体であり、その天体から軌跡を求めたらホロスコープになる。
元々ホロスコープは数学的に計算して算出しているものですから、星の軌跡(奇跡)を導き出したものがホロスコープなのです。
だから、星を、使い切る。
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