※noteで有料の記事です。無料部分のみの掲載になります。
2ハウス土星の2ハウス土星による2ハウス土星のための記事です。
2ハウスに土星をお持ちの方は、漏れなくがっかりした経験があると思います。
大体何を見ても「稼げない!でも堅実です!」というテンプレート及びネガティブな解釈が多いからです。
確かに2ハウスに土星があると表面的にお金の問題として表れる傾向が強いのは間違いありません。
しかし、現象の背後には必ず無意識の影響が存在します。
従って「何故(無意識下に何があって)、お金の問題として表れるのか?」を考えていかないと2ハウス土星の本質的な課題は掴めません。
お金以外のネガティブな解釈についても、全て”自分が何に心から喜びを感じられるのかを知らないこと”に起因します。
目次
- 2ハウスは地球上を豊かに生きるためのもの表すハウス
- 2ハウスにある天体は何に喜びを感じられるかを表す
- 自分が心から喜びを感じられるものを知らないと、お金も時間も足りなくなる
- 幸せな人生を創造していくためには、自分にとっての”幸せの最適解”を知る必要がある
- 喜びを感じられるものが豊かさを循環させる=お金を稼ぐ力になる
- 今ある小さな幸せに目を向けることで、大きな幸せが見えてくる
- 本当の幸せは、その人の”生き方そのもの”に在る
2ハウスは地球上を豊かに生きるためのもの表すハウス
2ハウスに与えられている象意は“生命活動の維持に必要な物質(お金・その他の所有物)やそれを生み出すもの(資本)”を表します。
自由に商業が出来るようになる以前は2ハウスは家畜・土地・食べ物と結び付けられていました。
食べ物は生命活動の維持に欠かせません。
家畜も土地(田畑)も、その食べ物を生み出すものであり、衣服の材料を得るにも必要になります。
物々交換が主流だった頃は、こうした所有物(※)が経済活動の基盤の役割を果たしていました。
(※日本では米や布が特に価値のあるものとして扱われていたようです。)
現在の資本主義社会では”お金”が経済活動の基盤(生命活動の維持に欠かせないものを手にする手段)となっているため、2ハウスは主にお金のハウスと言われます。
その他、お金を生み出すための資本として物的資本(不動産)や人的資本(健康や才能)が2ハウスに当てられていますが、これらは”お金を生み出すためのもの”なので、2ハウスのプライオリティー(生命活動の維持に必要なもの)としてはお金が1番ということになります。
そしてこの【お金=生命活動の維持に必要な物質が、その時代に於いて最も価値があるもの=地球上を豊かに生きるためのもの】と認定されます。
“認定される”という言い回しをしているのは、”集合意識的にそう認められる=皆んながそうだと信じることでそうなる”からです。
お金についての心理学の研究結果によれば、最早お金は人間の価値の一部として認識されており、人としての価値とお金を所有することの価値とを別々に考えられないそうです。
つまり、我々は無意識に[お金=その人の価値]と見做しているということ。
これは自分自身に対しても他人に対してもです。
かなり恐ろしいバイアスだと思います。
特に2ハウスに土星がある人はここの比較の意識が強まるので『お金が稼げない(※)=自分には価値(生きていくために必要不可欠なもの=地球上を豊かに生きるためのもの)がないと感じやすい=自分の価値を認められない=自己評価や自己肯定感が低い』というのが2ハウスが土星にある多くの人が無意識下に抱えている自己価値の課題です。
(※自己価値に本質的な課題があるので、現象としての現れ方は必ずしも「お金が稼げない」ではありませんが、今回はそういう方達を対象に解説していきます。)
お金と自己価値が結び付いてしまっている状態というのはあくまでもバイアスなので、お金を稼ぐ努力をしたところで本質的な価値の追求にはならず、自己価値の課題は克服されないのです。
例え衣食住が満たされていて贅沢が出来るだけのお金を持っていても、自分が何に喜びを感じるのかを知らなければ人生は空虚なものになります。
何をしても心にぽっかり空いた穴が埋まらない感覚が続けば、抜け殻のようになったり、死にたくなってしまうこともあります。
それって生命活動の維持が極めて困難になっている状態です。
勿論、生きていくにはお金は必要ですが、今の時代それだけでは満たされているとは感じられず、生命活動の維持が難しいのが現実。
FIREを達成したにも関わらず不幸になる人も多いと聞いたことがあります。
それはつまりお金や時間の自由があるだけでは幸せにはなれないということ。
『我々が幸せに生きるために本当に必要不可欠なもの=地球上を豊かに生きるためのもの=この世で最も価値のあるもの』とは、”生きる喜び=心の豊かさ”ではないでしょうか。
2ハウス牡牛座のルーラーは金星です。
金星と言うと金運や恋愛運(※)のイメージが強いかもしれませんが、そもそもは”喜び”を表す天体です。
(※7ハウス天秤座のルーラーも金星なので、恋愛運というのは7ハウス的な金星のイメージです。)
多くの人がお金や恋愛に価値を感じているから[金星=喜び=金運・恋愛運]と言われているだけの話。
これも集合意識的な考え方です。
本来[何に喜びを感じるか=何に価値を見出すか]は人それぞれ。
従って、2ハウスに土星がある人は【自分が心から喜びを感じられるものを知ることで、生きていくために必要不可欠な地球上を豊かに生きるための価値を有している=喜びを感じられるという実感を得ること】が自己価値の課題の克服に必要になります。
残り10302文字
RECOMMENDED POST
【スピリチュアルな概念をロジカルに考察し、現実的に人生を創造する自己実現のための占星術】自己実現とは「自分の個性を社会貢献に繋げ、その結果として夢や理想を叶えていくこと」です。実践的な占星術で“自身をより良い人生に導く自己変革力”を身に付ける。
twitterでブログ更新のお知らせをしています。