インターセプトとダブルハウスの読み方と攻略法

牡羊座と天秤座がインターセプト
蟹座と山羊座がダブルハウス

“1つのサインが1つのハウスに全て収まっている状態”をインターセプト
“1つのハウスがサインの幅を越えない状態”をダブルハウスと言います。

インターセプトは「そのハウスに関する事柄を大切にしたい想いが強過ぎてサインの長所が出にくい」傾向にあり、ダブルハウスは「そのサインの性質が強調され過ぎてハウスが育ちにくい」傾向にあります。

※この記事では総合して読む場合について解説しています。

一般的に、インターセプトになっているハウスやサインは「大器晩成・顕在化しにくい・時間が掛かる・発達が遅れる・自信が持てない・表に出せない」等と言われており、松村さんは“過剰包装”と表現されています。

確かに「そのハウスやサインを上手く扱えない」という意味ではそうなんですが、その丁寧にギフトラッピングされた中身をよくよく見てみると“意識し過ぎて空回っている”人が多いんです。

インターセプトのハウスやサインは、その人にとって“大切にしたい(重要度の高い)もの”でもあります。

だから手に入れたかったり、守りたかったり、或いは失敗したくなかったりするんですが、“大切に丁寧に扱う”を意識し過ぎた結果、逆に無駄(余分な行動)が出る。

こう考えると、松村さんの過剰包装っていうニュアンスにも合います。
過保護ってことですね。

本人はそれに無意識(無自覚)なこともありますが、だとしてもめちゃくちゃ意識してるポイントです。
(言われないと意識し過ぎていることに気付かないこともあります。)

意識が一ヶ所に極端にフォーカスされることで、灯台下暗し的な“見落とされる部分”が生まれてくる。それが、ダブルハウスです。

リーディングをしていると『インターセプトのハウスやサインが意識され過ぎた結果、ダブルハウスのハウスとサインに意識が向いていなくて(そのハウスやサインに関しての考慮が足りなくて)、自分に必要なものに気が付いていない』という事がよくあります。

インターセプトやダブルハウスは、自分ではわからないけど人から見たらよくわかるというポイントでもあって、すっごい探しても見つからなかったのに人に聞いたら「目の前にあるじゃん(笑)」って言われる感じに似ています。


ダブルハウスは「そのハウス及びサインの価値を低く見積もる傾向がある」と言われています。

余談ですが、こういう意味ってホロスコープの読み方そのものにも作用したりするんですよね。
インターセプトに対してダブルハウスの解説は殆どされません。
ダブルハウスという名前も知らない人が多いようです。
(わたしも最近まで何でこれ名前ないの?と思ってました(笑)
全然重視されていない訳で、でも実はかなり重要。
てか相当重要だと思う。

ダブルハウスはディセプションです。
deception‥本当のことをわからないようにすること、つかみ取れないようにすること、騙す、誤魔化す、という意味の単語。

価値を低く見積もると言っても実際にはそれに本人は気が付いていないので、ナチュラルにダブルハウスのハウスやサインに関する事柄に“意識が向かない”という形で現れます。
それをスルーしてることに気付かない。
頭の中からすっぽり抜け落ちてるような感じ。

仮に意識が向いていたとしても、その重要性(必要性)を理解出来ていないということもあります。

『価値を低く見積もる』と言うより『考慮(配慮)が足らない』と言った方が分かりやすいかもしれません。
そのハウスやサインに関する事柄を余り深く考えない(向き合い足りない)のです。

ただ、サインの性質は強調されるので本人は“やってるつもり”ということもあるかもしれません。
(でもマイナスに出てていたり、上手く扱えていない場合が多い。)

「やってるつもりだから、それについて余り深く考えない」ということもあるのでしょう。

ダブルハウスは「未熟になりやすい」とも言われています。
頭の中をサッと通り過ぎてしまう要素だから、それに関してしっかり考える機会に乏しく、育たないので未熟になる。

この傾向は、ダブルハウスに天体が無い(少ない)場合は特に強調されます。
天体があれば(多ければ)向き合う機会が多くなるので、スルーしたままということにはならないはずです。

ダブルハウスが疎かになることで、インターセプトが上手くいかなくなっているパターンが多いので、ホロスコープにインターセプトがある方はダブルハウスの方を意識して取り組むことをお勧めします。

『インターセプトの課題を攻略するために、ダブルハウスを使う』

インターセプトとダブルハウスのカスプのサビアンシンボルにかなりヒント出てますので、参考にしてみて下さい。

ただインターセプトやダブルハウスは自覚に乏しいので、結局ホロスコープを主観で見ても“それの何がどう大事なのか”に気付けない可能性があるというのが厄介な所。
人によっては指摘されてもピンと来ないこともありそうです。

人間、腑に落ちないと考えや行動を変えられないので、やはり結果として【インターセプトやダブルハウスのハウスやサインは育ちにくい】に落ち着きます。

しかし、無意識・無自覚であることがハウスが育ちにくいという結果を引き起こすので、プロセス(因果関係)をしっかり意識すれば結果は変えられます。

インターセプトやダブルハウス持ちの方は、自分の意識の偏りを自覚することが大切です。