※こちらの記事はヘリオセントリック(太陽中心のホロスコープ)を基準にし、ジオセントリック(地球中心のホロスコープ)を掛け合わせて読んでいます。
4月、自己実現に向けて動き出すことを求められました。
これまで当たり前だった生活から少し距離を置くことで、良くも悪くも見直しや再検討の機会が与えられています。
行動が制限される中でストレスも感じ易かったかもしれませんが、ある意味ストレスが無ければ欲求(願い)は生まれません。
土星は、制限を掛けることで欲求を生み出し、制限を超えることを促す星です。ですから、
想いを実現しようとする際には、必ず壁として立ちはだかります。
今年は“ループからの脱却”がテーマになっています。
いよいよその流れが本格化していきます。
ループを生み出す原因になるのが土星(1月のトランシット参照)なので、
これまで超えられなかった壁(土星)を超えていくことを求められます。
その際、これまでとはアプローチを変えていくということも必要になります。
(3月のトランシット参照)
願いというのは、土星を超えれば現実化します。
ですが、これがしんどい。
いつ叶うかも分からないことを努力し続けるのは本当にキツい。
行動力に加えて、精神力も必要になります。
諦めない強さをもってやり続けたらいいんですが、それが何より難しい。
だけど、土星に関しては地道にやる以外、超える方法はありません。
だからこそキツいし、だからこそ、ここを超えると実現する。
劣等感も刺激されるし、恐れも出てくる。
それでも、何度も何度も、躓いて、転んで、また立ち上がってを求められる。
新しい時代への通過儀礼のような時間へと入って行くでしょう。
天体にはパワーバランスというものがあります。
月・太陽・地球に関しては例外になりますが、基本的に公転周期順に影響力が強くなっていきます。
月<水星<金星<太陽<火星<木星<土星<地球<天王星<海王星<冥王星
ですから、上位の天体を攻略するには、下位の天体を総合的に使う必要があります。
土星に打ち勝つためには、木星までを使えていないとまず無理です。
地球は使命や天職を表しますので、これも土星を超えると見えてきます。
上に記載したのは主要天体のみですが、土星とトランスサタニアンの間にはキロンがあります。
キロンは苦手意識ですが、才能になるもの。
土星の努力が才能(キロン)を開花させ、それが天職になる。
この一連の流れを達成することが、天王星(水瓶座の時代)の改革です。
土星というのは、人生の目的(地球)を達成するための試練を表します。
その先にある魂の願いというのは課題でもあり、手に入れたいものと避けたいものという矛盾する要素を持ち合わせるため、意識的に逃げずに向き合う姿勢を獲得する必要性もあります。
この時に、木星=精神力が試される。
目的意識(太陽)があって、それを達成しようという強い意志が宿った時に行動(火星)や木星(精神力)へと繋がって行きますので、最低でも太陽を使わないと土星の前では立ってもいられない。
すぐに心を圧し折られます。
月や金星の心地よさや楽しさを追求するだけじゃ土星には到底勝てません。
と言うか、月(感情)は土星(努力)が苦手ですから、逃げたいのが当たり前なんです。
だから、そもそも月は土星に勝つ力なんて持っていません。
なので、月や金星はパワーチャージに使う。
回復ですね。一回引いて体勢を立て直す時に使うもの。
土星を超えようとする時には水星で作戦を立て、太陽で目的を明確にし、火星で行動、木星の精神力で長期戦に耐える。
土星と言っても現在は天王星・冥王星の圧力も含まれますので、強敵です。
ゴリ押しで勝てる相手ではないです。
持久力と耐久力が必要になりますので、挑んで休む・休んで挑むを繰り返すこと。
月〜木星をバランス良く使う必要があります。
楽しみながら努力出来たら最強です。
天体はどうしたって公転周期順に扱いにくくなります。
一番簡単なのが月や水星・金星です。
火星や木星、ましてや土星やトランスサタニアンに向き合うことに苦手意識が出るのは仕方がないことですし、当然のことです。
ですが、社会天体(火星・木星・土星)を使わずに人生に変化を起こそう(天王星・水瓶座)なんて土台無理な話なので、そこに『如何に向き合うか』を試してくるのが土星な訳です。
現時点で目標が明確な方は、ドラゴンヘッド双子座へー天王星が双子座へ入る2025年までの流れで書いたように、目標を達成する、理想を実現するための力を身に付けて行くこと。
太陽を使えていないひとが多いということから察するに、目標や目的が明確でない方も多いかとは思います。(目的意識は太陽にあるから)
ある程度、月や金星が満たされていないと目的意識も生まれないので、特別目指しているものが無い方はまず自分を満たすことに専念する。
基本的な欲求が満たされていない(自分に制限を掛け過ぎている)と、大きな欲求を満たす願望を叶えるようなパワーは湧いてきません。
しっかりパワーチャージをしたら、自分が本当は何を望んでいるのかに向き合って、進むべき方向を明確にする。
4月26日、冥王星が山羊座の25度に入ってすぐに逆行をはじめました。
22度まで戻ることになります。
これまでに上手く行かなかったこと・挫折や失敗を糧に成長し、過去の経験から構築された意識・無意識に潜む拘束を努力をもって突破していく流れです。
これが、“ループを断つ”力になります。
自分が成長していくための力(気付き)や、やりたいことを見つけるためのヒントは必ず自分自身の軌跡の上にあります。
と言うより、そこにしかありません。
自分を顧みることで、過去に置き忘れたメッセージを取りに行く。
この流れは昨年末から始まっており、現在逆行しているということは、順行で再びこの流れを通ることになります。
しかも冥王星の動きは遅いので、来年の2月いっぱいまで続きます。
その間、木星も逆行でここを通ります。
過去を反省し、どうすれば次に上手くいくかを考え、新しいやり方を検討する。
これを繰り返せば間違いなく結果は変わっていく。
これが出来ないと、同じ失敗をループします。
この世界に於いて時間軸(未来)を変えられるのは土星を使うことだけです。
サターンは時間を司る神ですから。
ホロスコープに於ける運命とは、トランスサタニアンのことであると思っています。
個人の力ではどうすることも出来ないように見えるもの。
それを人は運命と言います。
しかし、トランスサタニアンの影響も個人の在り方次第で超えることが可能です。
ですが、トランスサタニアンの運命を超えるには、土星の力が必要です。
土星は、天と地を繋ぐ門番。
土星の壁を越えて、運命を変える力を手にする。
運命に抗うのは、当然ながら簡単ではありません。
それでも、星はそれを求めています。
人類にとって、とても大きな転換点であり、過去を変える・未来を変える分岐点になります。
そのため、個人レベルでも【過去を振り返ること】と【未来に挑戦すること】の両方が求められています。
実は、前回の記事でお話しした東京のヴィジョンには続きがあります。
まだ重なっている2つの未来。その分岐点なのかもしれません。
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